DAIROKU:AYAKASHIMORI(ダイロク):全体感想・レビュー
大団円を含む全√、無事攻略できました……!
ダイロクはオトパ2019でスオウさんのお名前が発表されて「⁉️」となり、ずっとずっと楽しみに待っていた作品でした。とてもロスです。
せっかくですし全体感想(?)レビュー(?)のようなものを、と。
こちらは書いてみた次第です⑅◡̈*
各攻略対象の感想も書いておりますので、そちらもあわせてご覧いただければ幸いでございます〜!
⚠️ネタバレ、意見的なものも含みますのでご注意ください。
⚠️イラスト補正と主題歌補正で1ミリも冷静に見れていないですだってこれだけで星5億だから!!!! なのであまり間に受けないでください。笑。
待ちに待った推し絵師のコンテンツなんだよ! 許して!
💟 ダイロクの推しポイント
▶️ イラストレーター:スオウさん
大好きなイラストレーターさんです!!
シチュエーションCDシリーズ『ディア♥︎ヴォーカリスト』『新撰組勿忘草』。
乙女ゲームでは『BAD APPLE WARS』『ALICE=ALICE』をご担当なさっています。
▶️ 主題歌:豊永利行さん歌唱
OP、EDともにメインヒーロー・瀬見季継役の豊永利行さんの楽曲です〜❣️
オトメイト作品ですと、声優さんのタイアップはなかなか珍しいのでは……?
やっぱり「Rejetの顧客を引き抜きに来たオトメイト」っていう印象は拭えませんね……。
💟 グラフィック・BGM・システム面
▶️ 音楽:◎
和風ロックがかっこいいです🌸
▶️ 背景:△
異世界のサクラタニにはぴったりです。
が、現世シーンにこの背景はやっぱり簡素過ぎます……もうちょいがんばれ……。
▶️ ストーリー:○〜△
一部√で発生する事件はライトなファンタジックミステリーで楽しい〜!
▶️ スチル:◎〜△
白月さんがひっくり返っているものの構図や、バトルシーンの絵の迫力は満点です!
枚数は少なめ。
▶️ フローチャートが便利
1章ごと、さらに章内のイベントごとにかなり細かくジャンプが可能です。
非常に優秀です🥳🥳
▶️ 選択肢表示の際のサウンド
地味に便利なんですよね!
既読スキップしつつ他の作業を……と片手間でエンド回収をしていると、選択肢が出たことに気づかなかったりもしますので。
死別、愛憎、悪意は一切なし!
キャラブレや恋愛描写の唐突さもほぼほぼ目につきませんでしたし、目立たないけどすごい作品です!
最近の乙女向けでこの平和っぷり、フルネーム変更可の優しすぎるシステムはもはや異色レベルやで工藤。
💟 相互理解
このDAIROKU:AYAKASHIMORI、妖との異種間恋愛である前に異文化交流なのです。
いかに妖の考えを否定しないか、そしてこちらが一方的に折れるのではなく、尊重し合えるかがキーポイントだよ!
「君は女の子なんだから」系の台詞が今も罷り通り、価値観のアップデートがとにかく亀の歩みレベルで遅すぎる女性向け・乙女向け業界にも希望が見えてきましたね……。
ちゃんと現代に則してきていて安心しました……。
メインヒーローの上司(人間)とも、オフィスラブである前に相互理解(それも家族間同僚間ヒーローヒロイン間あらゆる面でな!!)が恋愛エンドの鍵やで工藤!!!!
瀬見さんを知るんだ人類。そして瀬見さんを理解して人類。
💟 はずれ、捨てエンドはないよ!!
よくあるスチルを増やしたいがため〜ですとか、エンド数稼ぎのような強引なものはほぼありません。
なぜなら恋愛、友情、悲恋、それぞれのエンディングでそれぞれ違う関係性が描かれるから!!!!
「このキャラとは(恋愛以外に)こんな関係性も育めたかもしれないよね」という感じで、「可能性」を見出して、その「掘り下げ」を徹底的にしているんですよ。ダイロク。素晴らしいな。
私はイラスト補正と主題歌補正でDAIROKU:AYAKASHIMORIという作品を冷静に評価できていない盲人ですが、これは贔屓目なしで推せるポイントだと思います!
あと幾つかの乙女ゲームには、ED後のエピローグを出したいがためなのか、ED前の本編の終わりが雑、ということがありますよね。
そういったこともこのダイロクではありませんでした!
むしろ「まだ主題歌かからないのかな!?」とすらちょっと思うレベルです。
そのうえでED後のエピローグもご用意されるのだから相当ではありませんか……?
(確かに曲が終わったあとのエピローグって、アニメのCパートみたいなにあるとテンションがあがります。
でもそこを意識するあまり本末転倒している作品があまりにも多いのですよ……オトメイト……)
💟 自己投影派にも優しいヒロイン
夢女子に厳しくないヒロイン!!!!!!(くそでかボイス)
ヒロイン名はフルネームで変更可能です!!!!
苗字、名前の両方を変えることができます!!
ここだけで勝ち申しましたよね!!??
乙女ゲームなんですしこれくらい全作品でやってくれてもいいだろうに、なんで名字変更が実装されただけで舞い上がらないといけないんだろう……。
そしてヒロイン、口調においても今や逆に珍しい、敬語・中性語の癖のないものでした。
嬉しい……。読みやすい……。
💟 攻略対象や異世界を肯定するヒロイン
サクラタニの妖との関わりが軸になるので、要は異文化交流なんですよね。
ヒロインがその妖の中に根付いている「文化」(「異文化」)を否定しない、また現代日本の文化を押し付けない(押し付けてしまったと気づいたら謝罪する)タイプで……これ乙女ゲームとしてめちゃくちゃ大事だなぁと思いました……。
攻略対象が中途半端に絆されて復讐をやめたり、ヒロインが空気を読まずに倫理を説くような作品はピオフィとダイロクを見習って……。
少し意見的なものも。
💟立ち絵差分格差
オフィシャルサイトにて、キャラがパワーアップした姿(プリンセスフォームとかマザーハートスタイルみたいな)の立ち絵差分が公開されています。
ですがこれらの差分、個別√で全てのキャラがお披露目してくれるわけではありません……。
2人ほど個別√でこの差分が使われている程度(瀬見さんも使用はされますが、瀬見さん√で瀬見さんは差分を使わないんですよね!? なぜですか!?)。
差分の出番に恵まれなかったキャラも、一応は大団円√で体面上救済されるのですが、短い!!
パワーアップがほぼ一瞬!!
個別√でパワーアップを披露したキャラは、設定的に話のキーポイントを飾る以外ないですし、納得です。
ですけど! それができなかったキャラが大団円で晴れてお披露目するならするで、せめてもっとその姿での活躍が見たかったよ!!
大団円√の感想を書く気持ちになれなかったのは主にこれでした……。
白月さんあたりは友情エンドでは式神と主人の契約関係に落ち着くわけですし、そこでいけたんじゃないかなぁ……。
瀬見さんもメインヒーロー補正でいけた気が致しますね。
残念でなりません……。
💟 常盤悦也は攻略対象外です
常盤悦也さんは攻略できません。
そうです、他√でちょくちょく手を貸してくださり、瀬見さん√でもスマートにフォローをいれてくれる童顔のアラフォー室長とは恋愛できないのです。
夢ならばどれほどよかったでしょう。
発売以前より「隠しキャラはなし」とはわかっていたので、しょぼくれつつ……大団円でのちょっとした掘り下げも期待いたしましたが、だめでした。
(むしろ悦也さんの不在を軸に展開していくという鬼畜さです……。)
なんてこったい。
未だにあなたのことを夢に見る。
残念さのあまり、こちらの記事では悦也さんのアイコンを使用させていただいております。なみだぼろぼろ。
💟 リジェ好きには複雑だった点
でもすみません申し訳ないけどすっごくRejetを意識したマーケティングだなと感じておりました。
だからこそ飛びついたのもあるのですが、それにしても露骨だよなぁって。
▶️ イラストレーターのスオウさん(言わずもがな)
▶️ cv豊永利行さん&主題歌歌唱
▶️ cv櫻井孝宏さんの九尾の狐
▶️ 褐色肌の鬼
(絵師さんがリジェでご担当なさっているCDシリーズがあり、そちらの人気キャラがcv豊永さんなんですよ……)
でもこのスオウさんの絵と豊永さんの曲! っていうステータスがあったから買った&オトパ2019から楽しみに待ってたっていうのもあるので、否定はしたくないです。
でも露骨だよなぁって。
櫻井さんの九尾キャラとはいえ、リジェの方と白月とではキャラ性も違いますし、普通なら気にならないレベルのはずなんです(褐色の鬼キャラも同様)。
ですが狭い乙女向け業界ですし、オトメイトはちょくちょくリジェのクリエイターを引っ張ってきたり、リジェの客層を引き込もうとすることも多々ありましたので……。
なんていうか、その、複雑、です。気持ち的に。
💟 matome
そんなダイロクですが、「大ヒット!!」「絶対面白いから!!」「買うべき!!」「名作!!」とまでプッシュすることはありませんが、お金を出して損をすることはきっとないと思います!
買って損はない系の良作という印象でしょうか?🌸🌸
イラストレーターさんやキャストさんのファンの方、設定・世界観が好みの方なら、購入も検討の余地はあるかと!
実際に購入に踏み切るかどうかは、Amazonのレビューとかを参考にお考えくださいって理性が言ってます!!